ペコの見た不思議な夢のお話 ➀
ペコが見た夢をお話するでしゅ。
ある日、お花畑でお昼寝していると
大きな犬がやって来て 耳元でそっとささやくのでしゅ。
「おいらと一緒に、もっと広い世界に行ってみないかい」
ペコはちょっぴり怖かったけど
犬のごん太の後を ついて行く事にしましたでしゅ。
ごん太は森の道をどんどん進んで行った。
小さなペコには追いつくのが大変だったけど
ごん太は、時々振り向いてペコが追いつくのを待ってくれてたよ。
しばらく歩いていくと 大きな切り株の上に小さな小人が座っていたんだ。
小人は「ようこそ!不思議な森へ」とにっこり笑って言ったよ。
へぇ! ここは「不思議な森の中」なんだ!
ペコはちょっぴり驚いたけど 何だかわくわくして来た。
気が付くとペコの周りには、ちょうちょがたくさん飛んでいたよ。
黄色や白、ピンクや紫色、色とりどりの可愛いちょうちょ。
そっと耳を澄ますと 何だか素敵な歌声が聞こえて来るんだ。
「不思議な森へようこそ!」「ここには素敵なことがいっぱいだよ!」
「おいしいおやつだって山ほどあるよ!」
なつかしいメロディーに乗せてちょうちょたちが歌っている!
不思議の森では、ちょうちょが歌を歌うんだ!
ペコはひっくり返るほど驚いた。
つづく